中国 香港デモ再燃をけん制 2週間以上コロナ感染確認なしで

中国 香港デモ再燃をけん制 2週間以上コロナ感染確認なしで
新型コロナウイルスの感染が収まりつつある香港で、政府などに対する抗議活動が再び呼びかけられる中、中国政府は相次いでこうした動きを非難する談話を発表し、抗議活動が再び活発化することをけん制するねらいがあるとみられます。
政府などに対する抗議活動が続く香港では、新型コロナウイルスの影響でことし1月以降、デモ行進や集会が大幅に減っていましたが、最近は、海外から戻ってきた人を除いて、2週間以上、新たな感染者が確認されていないこともあり、再び抗議活動が呼びかけられ、先月26日には商業施設に数百人が集まりました。

こうした中、中国政府は相次いで抗議活動を非難する談話を発表し、今月2日に香港にある中国政府の出先機関が「過激な勢力が人々の苦しい生活を無視し、暴力行為を再開することを厳しく非難する」としたのに続いて、香港の問題を担当する香港マカオ事務弁公室も6日、「暴力的な勢力や背後にある組織などが香港を崖の下に落とそうとしている。暴力を排除しなければ香港の安定はない」と強く非難しました。

香港では来月9日に一連の抗議活動が始まって1年になることや、ことし9月には議会選挙を控え、抗議活動が再び活発化することが予想され、中国政府としては、こうした動きをけん制するねらいがあるとみられます。