医療従事者支援でホテルの部屋を提供 東京 練馬区 新型コロナ

医療従事者支援でホテルの部屋を提供 東京 練馬区 新型コロナ
新型コロナウイルスに感染した患者の治療に当たる医療現場を支援しようと、東京・練馬区は医師や看護師などが近くのホテルに宿泊できるよう、費用を負担して部屋を確保できるようにしました。
練馬区では民間の複数の病院が新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れ、治療に当たっています。

区が先月、これらの病院の医師や看護師などに聞き取り調査を行ったところ、自分が感染した場合、同居する高齢の両親や幼い子どもにも感染を広げないか心配だという声が多く聞かれました。

このため練馬区では今月1日、区内の1軒のホテルと病院との間で協定を結びました。協定では来月末までの2か月間、医師や看護師などが宿泊を希望した場合、ホテル側は部屋を提供するとしています。

宿泊代金はいったん病院側が支払いますが、練馬区がかかった費用を病院に補助します。ホテル側は夜食を提供するほか、専用のフロアを設けるなどしていて、今月1日の協定締結から5日までで、すでに延べ60人が宿泊したということです。

練馬区の中島祐二医療環境整備課長は「医療の現場はかなり疲弊しているうえ、家族への感染拡大を心配しています。こうした状況がいつまで続くか分からないため支援を決めました」と話していました。