新型コロナ感染拡大後の消費動向は 家計簿アプリのデータ分析

新型コロナ感染拡大後の消費動向は 家計簿アプリのデータ分析
スマートフォンの家計簿アプリのデータで消費の動向を分析したところ、新型コロナウイルスの感染拡大後、交際費や交通費が大幅に減少していて、外出の自粛による影響が顕著になっています。
IT企業のマネーフォワードは、利用者の同意のもと、ことし1月から4月前半までの家計簿アプリ1000人分のデータを分析しました。

このうち、飲食店での会食など「交際費」は、新型コロナウイルスの感染拡大前のことし1月から2月は、ほぼ前年並みでしたが、3月は前の年に比べて35%減少したのに続き、4月前半は50%減って、減少幅が拡大しました。

また、旅行など「趣味・娯楽」も3月は35%、4月前半は57%、それぞれ減少したほか、「交通費」も3月は28%、4月前半は58%、それぞれ減りました。

一方、インターネットや携帯電話などの「通信費」は3月に32%、4月前半に9%、それぞれ増えました。

また4月前半、スーパーなどでの「食料品」の購入が21%増えたのに対して、「外食」は51%減っています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響が家計簿のデータにも顕著に出ていて、家計や統計の専門家は「消費の急激な変化が見て取れる。一方、食料品はアメリカなどと比べて買いだめの動きが起きていないこともうかがえる」と話しています。