ひとり親の公的支援強化を コロナ影響で高まる不安 ストレス

ひとり親の公的支援強化を コロナ影響で高まる不安 ストレス
新型コロナウイルスの影響で雇用が不安定になったり学校が休校になったりして、ひとり親の家庭の不安やストレスが高まっているとして、支援団体はオンラインでの交流の場を増やす一方、公的な支援の強化を訴えています。
ひとり親の家庭を支援している交流サークル「エスクル」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オンラインでの支援活動を強化しています。

団体のホームページでは、各自治体が行っているひとり親世帯の支援事業や、食事を無料で提供してもらえる民間のサービス、子どものオンライン学習に使える動画など、さまざまな情報をまとめて紹介しています。

また、家に閉じこもりがちになり孤立してしまわないように、大型連休中は毎日オンラインの交流会を開いています。
今月開かれた交流会では、参加者が「仕事、料理、買い出し、子どもの勉強など、150%やってもこなせない量の作業があって、できない自分を責めてしまう」「子ども以外に話し相手がいなくてストレスを吐き出す場所がない」「自分が感染して入院したりした時に子どもの面倒を見てくれる人がいるか不安だ」などと話していました。

団体には、仕事や給料が減り不安だといった声も多く寄せられていて、会員の数はこの2か月で500人ほど増え、2000人を超えたということです。
団体の代表理事を務める今井智洋さんは「ひとり親は雇用や収入が不安定なことも多く、さらに経済的な支援が必要だ。親が感染した場合の子どもの預け先についても一部の自治体を除いて方針が示されていないので、全国で預け先が確保されるように国や自治体が指針を出してほしい」と話していました。