マレーシア 外出制限緩和 経済活動4日からほぼ再開

マレーシア 外出制限緩和 経済活動4日からほぼ再開
マレーシアでは、新型コロナウイルスの感染拡大で1か月半ほど続いていた厳しい外出制限が4日から緩和され、商店やレストラン、工場などで業務が再開しました。
マレーシア政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月18日に企業を強制的に休業させるなどの活動制限令を出し、人々の外出を厳しく制限してきましたが、感染拡大を一定程度、抑えることができたとして4日から娯楽産業や理髪店などを除く、ほとんどの企業や工場、レストランなどについて業務の再開を認めました。

首都クアラルンプールを走る鉄道の車内には、1メートルほどの間隔をあけて座るよう貼り紙がされ、早速、大勢の通勤客が乗り込んでいました。

また、首都中心部の飲食店には、昼食時に大勢の人たちが訪れ、入り口で体温をチェックされ、名前や連絡先を登録したうえで入店が認められていました。

飲食店の経営者の男性は、「商売が再開できるのは、経営の面でもありがたいが、感染が完全に抑え込めていない中での経済活動の再開はあまり賛成できない」と複雑な心境を明かしました。

マレーシア政府は、活動制限令の一部である、外国人の入国やマレーシア人の出国を禁止する措置は今月12日まで継続するとしています。