陸上 男子棒高跳びトップ選手たちがリモート形式で対戦

陸上 男子棒高跳びトップ選手たちがリモート形式で対戦
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大会が次々と延期や中止となるなか、スポーツの灯を消してはいけないと陸上の男子棒高跳びのトップ選手たちがそれぞれの練習場所で競技を行い、リモート形式で対戦する大会を開きました。
参加したのは、陸上男子棒高跳びのロンドンオリンピックの金メダリストでフランスのルノー・ラビレニ選手、去年の世界選手権の金メダリストでアメリカのサム・ケンドリクス選手、それに世界選手権の銀メダリストでスウェーデンのアルマンド・デュプランティス選手の3人です。

感染拡大が続くなか、3人はそれぞれの拠点で練習を続けていますがスポーツの灯を消してはいけないとリモート形式での大会を計画しました。

従来のように跳んだバーの高さを競うのではなく、5メートルに設定したバーを30分の制限時間内にどれだけ跳べるか、その回数を競う特別ルールで行われました。

競技の様子はインターネットで世界中にライブで配信され、いずれも自己ベストが6メートルを超える実力を持つ3人は、1分に1回を超える驚異的なペースで5メートルを次々とクリアしていきました。

勝負は途中でケンドリクス選手のペースが落ち、一騎打ちとなったラビレニ選手とデュプランティス選手がともに36回を跳んで、最後は引き分けに終わりました。

26回だったケンドリクス選手は1回の失敗もなく、それぞれが高いパフォーマンスを見せ陸上ファンを楽しませていました。

観戦したファンからは「困難な時期に棒高跳びをとても身近に感じさせてくれた」とか、「大会が待ちきれない」といった多くのコメントが寄せられ、早くも次の対戦を待ち望む声も聞かれました。