アメリカの宇宙飛行士 打ち上げまで隔離状態で準備 コロナ影響

アメリカの宇宙飛行士 打ち上げまで隔離状態で準備 コロナ影響
9年ぶりにアメリカから打ち上げられる有人の宇宙船に搭乗する宇宙飛行士2人が会見し、国際宇宙ステーションに新型コロナウイルスを持ち込まないため、打ち上げまで隔離されて過ごすことを明らかにしました。
NASA=アメリカ航空宇宙局は、宇宙開発ベンチャー企業「スペースX」が開発した有人の宇宙船「クルードラゴン」で、宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに運ぶ初めての飛行試験を今月27日に行う予定です。

1日、打ち上げを前にビデオ電話での会見が行われ、NASAの責任者は、国際宇宙ステーションに新型コロナウイルスを持ち込まないよう、2人の宇宙飛行士は来週から打ち上げまで、隔離状態で準備を行うと明らかにしました。

NASAのブライデンスタイン長官は、「感染を拡大させないよう、打ち上げを見るために集まらないでほしい」と述べ、テレビやインターネットの配信で見守ってほしいと呼びかけました。

搭乗する予定の宇宙飛行士、ダグラス・ハーリー大佐は、「このような状況で打ち上げを迎えるとは思っていなかったが、すべての人に安全でいてほしい」と述べたほか、ロバート・ベンケン大佐は自分の子どもに「ここで会えなくて残念だよ」と呼びかけました。

アメリカから有人の宇宙船が打ち上げられるのは、スペースシャトルが退役して以来9年ぶりで、今回の試験飛行に成功すれば、次の飛行には、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗する予定となっています。