マリナーズ 菊池雄星「逆境でこそどうふるまうか問われる」

マリナーズ 菊池雄星「逆境でこそどうふるまうか問われる」
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大リーグの開幕が延期される中、アメリカで自主トレーニングを続けるマリナーズの菊池雄星投手がNHKの単独インタビューに応じ、「逆境になった時にこそ、どうふるまうかが問われる」と話し、どのような状況でもトップアスリートとしてベストを尽くす考えを示しました。
大リーグでは、新型コロナウイルスの感染拡大により、ことし3月中旬にシーズン開幕の延期が決まり、キャンプも中断されました。

アメリカでは、感染者が100万人を超えるなど深刻な状況が続き、大リーグ開幕の見通しが立っていません。

マリナーズで2年目の菊池投手は、日本に帰国せず、キャンプが行われていたアリゾナ州に残って自主トレーニングを続けていますが、アリゾナ州でも外出制限の措置が取られ、球団の施設や民間のジムも使うことができないということです。

こうした中、菊池投手は、公園など限られた場所でランニングや俊敏性を高めるトレーニング、それにキャッチボールなどの投球練習を3月下旬から続けていて、キャンプで作りあげてきた体の状態を維持することに努めています。

最近になって同じチームの平野佳寿投手と練習をしているということです。

菊池投手は30日、NHKの単独インタビューに応じました。

まず、感染が拡大する中で7月で1歳になる子どもを育てながら生活していることについて、「息子はいちばん大事にして、感染の予防をしなくてはいけないので、外での散歩もなかなかできてない。街には出ないようにしている。毎日、日本のニュースはチェックしていて、1日でも早く、よい状態に戻れるようにと思っている」と話しました。

先が見えない中で自主トレーニングを続ける菊池投手は、「早くプレーしたいという思いはあるが、世界中が大変な状態なので複雑な気持ちもある。逆境になった時にこそ、どうふるまうかが問われると思うので、いつ開幕してもいいように準備する」と話し、ベストを尽くす考えを示しました。

日本では、センバツ高校野球が中止になるなど球児たちにも大きな影響が出ていることについて「今できることは、夏が必ずあると信じて準備することだと思う。僕だったらそうする。僕らも今シーズンは必ずあると信じてやっている」とエールを送っていました。