目の不調訴える子どもたち 学会が注意呼びかけ 新型コロナ

目の不調訴える子どもたち 学会が注意呼びかけ 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で休校が長引く中、子どもたちがスマートフォンやタブレット端末を長時間利用し、目の不調を訴えるケースが報告されているとして、日本小児眼科学会などが注意を呼びかける緊急提言をまとめました。
この緊急提言は、全国の眼科医で作る日本小児眼科学会や日本弱視斜視学会など、3つの団体が共同でまとめました。

学会によりますと休校が長期化し、オンライン学習の利用も増える中で、子どもや保護者から「自宅でスマートフォンを見る時間が増えた」とか、「いつもよりも目の疲れを感じる」などの声が眼科医に複数寄せられているということです。

提言では子どもがスマートフォンやタブレット端末などを見るときは、目から25センチ以上離すことや、30分ごとに画面から視線を外して5分程度目を休めることなどを呼びかけています。

また、子どもの目の病気を早期に発見する機会になる、3歳児などへの集団検診も中止や延期されていることから、気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診してほしいとしています。

提言をまとめた日本小児眼科学会の仁科幸子理事は「長時間近距離でデジタル端末を見続けると斜視になったり、近視などが進行したりするおそれもある。姿勢を正して、大きな画面で見るなどのルールを決めて、家族みんなで子どもの目の健康に気をつけていただきたい」と話していました。