4月前半の支出30%減 クレジット利用金額の調査 新型コロナ

4月前半の支出30%減 クレジット利用金額の調査 新型コロナ
先月前半のクレジットカードの利用金額からみた支出は、新型コロナウイルスの感染拡大前と比べておよそ30%減少したことが民間の調査でわかりました。
これは、データ分析会社のナウキャストがJCBのクレジットカードの利用金額をもとに、季節による影響を取り除いて支出を分析したもので、先月1日から15日までの期間について、新型コロナウイルスの感染拡大前の1月後半と比較しました。

それによりますと、全体としては29.1%減少しました。

「レジャー消費」が減少

内訳は、
▽「旅行」がマイナス91.5%、
▽「外食」がマイナス61.1%、
▽映画などの「娯楽」がマイナス51.2%、
▽「交通」がマイナス40.4%などで、いわゆる「レジャー消費」が大きく落ち込んでいます。

「巣ごもり消費」は増加

一方、いわゆる「巣ごもり消費」は増えています。
▽「酒屋」は19.9%、
▽「スーパー」は15.4%、
▽動画や音楽などの「コンテンツ配信」は12.8%、
▽「ネット通販」は11.9%の増加となっています。

専門家「衝撃的な減り方」

調査を行った会社の技術顧問で、東京大学大学院の渡辺努教授は「全体で3割の減少というのは衝撃的な減り方で、対面での接触を避けたいという消費行動があらわれている。ネット通販やコンテンツの配信は利用者が急速に増えていて、生活の中に入り込んだ便利なサービスは自粛の後も根づくだろう」と話しています。