WHOテドロス事務局長の辞任求め署名100万人分超 新型コロナ

WHOテドロス事務局長の辞任求め署名100万人分超 新型コロナ
新型コロナウイルスへの対応をめぐって、WHO=世界保健機関のトップ、テドロス事務局長が事態を過小評価したために感染拡大を招いたとして、インターネット上では辞任を求める署名が100万人分を超えました。
WHOのテドロス事務局長の辞任を求める署名活動はネット上で署名を集めるサイト、「チェンジ・ドット・オーグ」でことし1月末から展開されていて、先月終了するまでの3か月間で、102万5412人分の署名が集まりました。

発起人は、辞任を求める理由について「テドロス事務局長が事態を過小評価していたことが感染拡大を防げなかった原因の1つだ。非常に強い憤りを覚える」として緊急事態を世界に呼びかけるのが遅すぎたと批判しています。

さらに中国政府の働きかけで選出されたとも指摘されているテドロス事務局長について「中国政府から報告されている死者、感染者数をうのみにしている」として、政治的に中立でないとしています。

WHOとテドロス事務局長をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が「極めて中国寄りだ」と批判し、WHOの資金拠出の停止を表明しています。

集まった署名は今後、国連とWHOに提出されるということですが、テドロス事務局長はこうした批判に対し、「WHOは当初から迅速に、そして断固として行動してきた」と述べ、適切に対応してきたと一貫して強く反論しています。