米の失業保険申請 記録的悪化 解雇の動き止まらず 新型コロナ

米の失業保険申請 記録的悪化 解雇の動き止まらず 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なアメリカで、仕事を失った人が新たに申請した1週間の失業保険の件数は383万件余りとなり、非常事態宣言が出された3月中旬以降の6週間で合わせて3000万件を超えました。
アメリカ労働省の30日の発表によりますと、25日までの1週間に新たに申請された失業保険の件数は前の週より60万件余り減って383万9000件でした。

過去最悪だった686万件をピークに4週連続で減少しましたが、国の非常事態宣言が出た3月中旬以降の6週間を合わせると、3000万件を超える記録的な悪化です。

アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、幅広い業種で解雇の動きに歯止めがかかっておらず、アメリカ議会は4月から6月の失業率が14%まで急上昇すると見込んでいます。

政府は緊急の経済対策で失業保険の給付の金額や期間を拡充していますが、仕事を失った人からは経済活動の再開を求める声も出ていて、大量の失業がアメリカ社会の大きな問題となっています。