10万円 東京 江戸川区は緊急性高い人に限って先に支給

10万円 東京 江戸川区は緊急性高い人に限って先に支給
東京 江戸川区は現金10万円の一律給付を必要な人にいち早く届けるために、申請書を緊急性が高い人に限って先に送ることを決め、5月1日からコールセンターで相談を受け付けることになりました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、現金10万円の一律給付などの経済対策を盛り込んだ補正予算案は30日に成立し、5月1日以降、給付が始まる見通しです。

人口およそ70万人の東京 江戸川区では、およそ34万7000世帯に対して申請書を一斉に発送できるのは5月下旬になる見込みで、現金が口座に振り込まれるのは6月中になる見通しです。このため緊急性の高い人に先に申請書を郵送しようと、1日から電話相談を始めることになりました。

30日はコールセンターで対応する職員向けに説明会が開かれ、職員およそ50人が暮らし向きや氏名・住所などを聞き取り、住民基本台帳に記載されていることを確認したうえで個別に申請書を送るなどの手順を確認していました。

申請書をいち早く郵送することで、早ければ5月中旬に支給できるとしています。

また江戸川区では合わせて、マイナンバーカードを持っている人を対象にオンラインでの申請も1日から受け付けることにしていて、早ければ7日に支給できるということです。

江戸川区福祉推進課の白木雅博課長は「経済的に困っていて一刻も早く給付金が必要な人はコールセンターに相談してもらい、できるだけ早い支給につなげたい。一方で、すべての世帯の申請書を準備するには時間がかかるので、急がない人はしばらく申請を待ってほしい」と話していました。

1日に開設される江戸川区の特別定額給付金コールセンターの電話番号は03-5662-6591で、受付時間は土日・祝日を含む午前9時から正午までと、午後1時から午後4時までです。

人口多い都市部では支給開始に時間も

東京23区など人口の多い都市部では、多くの自治体がいつから支給が始められるか決まっていないとしていて、支給開始には一定の時間がかかる見通しです。

NHKが東京23区など都内の自治体に取材したところ、多くが給付金の受け付け開始時期やいつから支給が始められるか現時点では決まっていないとしています。

この理由として、「対象者が多く、申請内容の確認などに時間がかかるため、いつから支給が始められるかは分からない」としているほか、「申請状況などを管理するシステムの準備や委託する業者の選定が進んでおらず見通しは立てられない」などとしています。

一方で、渋谷区や品川区など複数の自治体では、できるだけ早く支給をしたいとしていて、5月中にも支給が開始できるよう準備を急ぐことにしています。