感染者に「陰性」通知 PCR検査の結果取り違え 埼玉 川口

感染者に「陰性」通知 PCR検査の結果取り違え 埼玉 川口
埼玉県川口市は新型コロナウイルスに感染したかどうかを調べるPCR検査の結果を取り違えて、実際は感染していた人に陰性だと誤った情報を伝えていたことを明らかにしました。
これは川口市が30日、会見を開いて発表しました。それによりますと、今月8日にPCR検査を受けたいずれも30代の男性2人の検査結果について、翌日、2人が受診した医療機関に電話で報告した際、それぞれの結果を取り違えて伝えてしまったということです。

その結果、報告を受けた医療機関は、実際は感染していた男性に陰性と伝え、逆に陰性だった男性に感染が確認されたと伝えることになりました。

感染していたにもかかわらず陰性と伝えられた男性は、その後、会社に出勤していましたが、自家用車で出勤し、会社で接触した人はおらず、濃厚接触者はいないということです。

川口市は検査結果を性別と年齢、それに受診した医療機関の名前と「検体識別番号」で管理していますが、今回の2人は年齢と医療機関が同じだったため取り違えてしまったということです。

今月27日になって2人が受診した医療機関から「検体識別番号」と名前が異なっているという指摘を受けてミスが分かり、市は2人に謝罪したということです。

川口市保健部の鈴木浩幸部長は「このような事態を招き大変申し訳ありませんでした。今後、再発防止に努めていきます」と話しています。