安倍首相 緊急事態宣言延長の方針 自民 二階幹事長に伝える

安倍首相 緊急事態宣言延長の方針 自民 二階幹事長に伝える
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来月6日までとなっている緊急事態宣言について、安倍総理大臣は自民党の二階幹事長らと会談し、延長する方針を伝え期間や対象地域は専門家の意見も聴いて、最終的に判断する考えを示しました。
安倍総理大臣は30日午後、総理大臣官邸で自民党の二階幹事長や林幹事長代理と会談しました。

林氏によりますと、この中で、安倍総理大臣は来月6日までとなっている緊急事態宣言を延長する方針を伝えたということです。

一方で、期間や対象地域は専門家の意見も聴いたうえで、最終的に判断する考えを示したということです。
このあと二階氏は記者団に対し、緊急事態宣言の延長について、「大変適切な判断だと思っている」と述べました。

立民 福山幹事長「党を優先するのは本末転倒」

立憲民主党の福山幹事長は記者団に対し、「諮問委員会に諮らず、専門家会議も開かれない中で、なぜ二階幹事長にこのような報告がなされるのか、極めて遺憾だ。国会にも何の報告もなく、安倍総理大臣が恣意(しい)的に判断したと言われてもしかたがない状況だ。国民が危機感を持つ中で、党を優先するのは本末転倒で、違法ではないかと思うほど軽率だ」と述べました。

仕事や生活への影響を懸念する声

緊急事態宣言が延長される見通しとなったことについて、都内では仕事や生活への影響を懸念する声が多く聞かれました。

このうち東京 中野区の商店街で、靴屋を営む男性は「延長はしかたがありませんが、店の経営は本当に苦しい状態です。多くの人が外に遊びに行けないので、運動靴やサンダルも売れないしもう地獄です。ひと月で終わってくれればというのが素直な希望です」と話していました。

商店街を訪れた、専門学校に通う19歳の女性は「学校が休みになったうえ、就職活動もできないので、延長されると気が焦るばかりです」と話していました。

また、飲食店に勤める24歳の男性は「店が休業していて仕事がないので困ります。この先いつまで延長されるのか不安です」と生活への影響を心配していました。

さらに、子どもを連れた32歳の母親は「子どもを公園など外に連れ出せないので運動不足が心配です」と外出の自粛がさらに続くことを気にしていました。