困窮の大学生らに学費支援 最大50万円 兵庫 明石 新型コロナ

困窮の大学生らに学費支援 最大50万円 兵庫 明石 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮している大学生らを支援しようと、兵庫県明石市は学費として50万円を上限に無利子・無担保で貸し付け、卒業後5年以内に返済してもらう新たな支援策を発表しました。
新型コロナウイルスの影響が長期化する中、家計やアルバイトの収入が減り経済的に困窮する学生が増えることが懸念されていて、学生団体のアンケートでは2割の学生が「学費を払えず退学を検討している」と回答しています。

こうした中、兵庫県明石市は学費が払えない大学生などに対する新たな支援策を発表しました。対象は市内に住む大学生のほか、高等専門学校の学生や定時制高校の生徒で、前期の学費として、50万円を上限に無利子・無担保で貸し付けます。

来月いっぱい申請を受け付け、申請が通れば市が大学などに直接、学費を振り込みます。在学中は返済を猶予し、卒業後5年以内に返済してもらうということです。

明石市の泉房穂市長は、記者会見で、「親が自営業の家庭などでは、特に学費の支払いが苦しくなっていると聞く。せっかく入った学校なので安易に退学を決断せず、この制度を使って乗り切ってほしい」と話していました。