米国務長官 中国に感染拡大の責任問う考え

米国務長官 中国に感染拡大の責任問う考え
新型コロナウイルスの世界的な感染の拡大について、アメリカのポンペイオ国務長官は中国の対応が適切ではなかったとして、感染拡大の責任を問う考えを示すとともに、中国国内の状況について情報を公開するよう改めて求めました。
新型コロナウイルスについて中国の対応を批判している、アメリカのポンペイオ国務長官は29日の会見で、「中国からウイルスが広がったのはこれが初めてではない」と述べ、ウイルスの発生源は中国だと主張しました。

そのうえで「信頼されるためには情報を世界と共有しなければならない」と述べ、中国に対し、ウイルスなどを扱う研究所の状況などの情報を公開するよう改めて求めました。

また、ポンペイオ長官は同じ日、FOXニュースに出演し、「中国は感染が世界中に広がるのを防がなかった点で責任がある。アメリカは中国に責任を問う必要がある」と述べ、中国に感染拡大の責任を問う考えを示しました。

中国はこうした批判に対し、アメリカ国内での感染拡大防止に失敗した責任逃れだなどと反論していて、今回も強く反発するものとみられます。

一方、ポンペイオ長官は会見で、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の動静が途絶えていることについて、「北朝鮮の指導部に何が起きても完全な非核化を目指す」と述べるにとどめました。