ヨーロッパ 多くの国で飲食店の営業禁止続く 新型コロナ

ヨーロッパ 多くの国で飲食店の営業禁止続く 新型コロナ
ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染者の増え方が緩やかになっているとして、経済活動の再開が段階的に始まっています。一方で、飲食店については、営業の禁止を続ける国が多く、イタリアでは、レストランやカフェが抗議のパフォーマンスを行って政府に支援を求めました。
ヨーロッパでは、ドイツで今月20日から一部の店舗の営業が再開されたほか、フランスやスペインも来月からほとんどの店舗の営業を認める方針です。

一方で飲食店については、客を入れての営業を認めない国が多く、イタリアでは28日夜、長期にわたって営業を禁止されている各地のレストランやカフェが一斉に抗議のパフォーマンスを行いました。

参加した店は、午後9時から客がいないにもかかわらず店に明かりをともしたり、テーブルにナイフやフォークを並べたりしていました。

首都ローマでレストランを経営する女性は「店がどうなるか、十分な情報もなく夜も眠れない」と話し、政府に支援を求めていました。

ただ経済活動の再開をめぐっては、再び感染が拡大することが懸念されていて、ドイツの研究所は「引き続きできるだけ家にいてほしい」と呼びかけています。

各国政府も、早急に制限を緩和することには慎重な姿勢で、再開まで時間がかかるレストランやホテルなどからは支援を求める声が強まっています。