北海道 38人の感染確認 札幌は過去最多に並ぶ26人 新型コロナ

北海道 38人の感染確認 札幌は過去最多に並ぶ26人 新型コロナ
北海道では29日、新たに38人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。過去最多に並ぶ26人が確認された札幌市を中心に感染が拡大しています。
29日、道内で新たに感染が確認されたのは、札幌市で過去最多に並ぶ26人、千歳市で2人、石狩地方で4人、オホーツク海側で3人、空知地方で1人、留萌地方で1人、東京在住の1人の合わせて38人です。

札幌市によりますと、北区の介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」で新たに70代から100歳代の入所者20人の感染が確認されました。
この施設での感染者は35人に上り、市はクラスター=感染者の集団が発生したとして感染経路の確認を急いでいます。

札幌市保健所の山口亮感染症担当部長は記者会見で「市中感染が広がっていて、規模が一定になるとクラスターも出てきてしまう。感染拡大を制御しづらくなっている。東京でも感染者が100人超えているが、札幌市もそうなりかねない」と懸念を示しました。そのうえで、市民に人との接触を減らすことや手洗いといった感染予防の対策を徹底するよう呼びかけました。

また、山口部長は「茨戸アカシアハイツ」での感染者の急増について「高齢者の施設では、外からウイルスを入れないように面会制限や消毒を徹底的に行っていたが、市中感染が広がる中で施設内感染が起こらないかと懸念していた。施設と協力して、感染の広がりを最小限にしたい」と述べました。

このほかにも、道によりますと、オホーツク海側の遠軽町の障害者支援施設「向陽園」で、職員と入所者の合わせて3人の感染が確認されました。施設での感染者は6人となり、道はここでも集団感染が発生したとみています。

このほか、千歳市にあるサービス付き高齢者向け住宅「グラン・セラ柏陽」の職員1人の感染が確認され、感染者は19人に、千歳第一病院に入院していた女性1人の感染も確認され感染者は30人になりました。

北海道内の感染者は延べ726人、治療を終えた人は延べ243人です。亡くなったのは27人です。