日航機墜落事故 現場への登山道解禁もコロナ影響で人の姿なし

日航機墜落事故 現場への登山道解禁もコロナ影響で人の姿なし
520人が死亡した日航ジャンボ機の墜落事故で現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に向かう登山道が冬の閉鎖期間を終えました。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため登山の自粛が呼びかけられていて、例年とは異なり慰霊登山する人の姿が見られない初日となりました。
昭和60年8月12日、日本航空のジャンボ機が上野村の山中に墜落し、国内の航空機事故としては最も多い520人が犠牲になりました。

墜落現場の「御巣鷹の尾根」に向かう登山道は、冬の間閉鎖されていましたが、例年どおり29日、解禁となり、午前9時にゲートが開けられました。

例年は多くの遺族などが慰霊のため朝から山に入りますが、ことしは村などが新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため大型連休中の登山の自粛を呼びかけていることから、29日の午前中は、登山に訪れた人の姿は見られませんでした。

墜落現場にある慰霊碑「昇魂の碑」の前では、御巣鷹の尾根を管理する黒沢完一さんが遺族に代わって手を合わせました。

登山道や沢沿いにある墓標は、去年10月の台風19号による土砂崩れの被害を受けましたが、黒沢さんや地元の上野村が、解禁に合わせて足場や手すりの復旧を進めてきたということです。

黒沢さんは「遺族の気持ちを思うと寂しい気持ちになります。命日の8月12日までにさらに復旧を進めて安全に登れるようにしたいです」と話していました。