医療従事者に感謝のアクロバット飛行 アメリカ

医療従事者に感謝のアクロバット飛行 アメリカ
アメリカでは、新型コロナウイルスへの対応にあたっている医療従事者らに敬意を示すため、28日、ニューヨークの上空を軍のアクロバット飛行隊が編隊飛行しました。
編隊飛行をしたのは、海軍の「ブルーエンジェルス」と空軍の「サンダーバーズ」の2つの飛行隊です。

医療従事者や公共交通機関の職員など、社会にとって必要不可欠な仕事を担うエッセンシャル・ワーカーを称賛し敬意を示すことが目的で、それぞれ6機の戦闘機が編隊を組んで、新型コロナウイルスの感染者が多いニューヨーク州や、隣接するニュージャージー州などの上空をおよそ1時間にわたって飛行しました。

ニューヨーク市の公園では、マスクをした大勢の市民がお互いに距離をとって待ち受け、戦闘機が煙幕を出しながら近くを通過すると拍手をしたり歓声をあげたりしていました。

ニューヨーク・マンハッタンの病院では、医療従事者たちがスマートフォンで編隊飛行を撮影していました。

看護師の女性は「感謝の気持ちが伝わってきてとてもうれしいです」と話していました。
ニューヨーク市に住む男性は「最前線で働く医療従事者や警察官などに感謝の気持ちを伝えたいとずっと思っていたので、きょうはいい日になりました。今アメリカは厳しい状況にありますが、みんなが団結すれば、必ず困難を乗り越えられると信じています」と話していました。

アメリカ軍によりますと、2つの飛行隊は年間30回以上、航空イベントなどでアクロバット飛行を披露していますが、新型コロナウイルスの影響で中止が相次いでいるということで、今回の飛行は訓練の一環でもあることから、新たな費用は生じていないとしています。

アメリカ軍は今後2週間かけて別の都市の上空でもこうした飛行を行う予定です。