介護者が感染したらどうする? 「引き継ぎ書」活用を コロナ

介護者が感染したらどうする? 「引き継ぎ書」活用を コロナ
自宅で家族の介護をする人が新型コロナウイルスに感染した場合に備え、介護者を支援する民間団体が、ケアが必要な人の体の状態などを書き込める「緊急引き継ぎシート」を作成しました。
「日本ケアラー連盟」は、高齢や病気の家族、それに障害がある子どもなどを自宅で介護したり看病したりしている人が新型コロナウイルスに感染した場合に備えて、ケアにあたる人とケアが必要な人の情報を書き込める「緊急引き継ぎシート」を作成し、インターネットで公開しています。

シートには、ケアを引き継げる人の有無に加え、要介護度や認知症の程度、かかりつけの医師や担当のケアマネージャーなどの情報、それに本人とのコミュニケーションの取り方などを詳細に書き込むことができます。

この団体が先月インターネットを通じて行ったアンケート調査では、自宅で介護などをする人の半数が自分が感染した場合に「代わりの人はいない」と回答していて、感染拡大が続く中、代わりに介護などにあたる人の確保が課題となっています。

日本ケアラー連盟の堀越栄子共同代表理事は「毎日介護している人にとっては当たり前でも、第三者には分かりにくいことがたくさんあるので、それを見えるようにすることが大切だ。多くの人にシートの存在を知ってもらい、活用してもらいたい」と話しています。