がん研有明病院 自宅待機スタッフ復帰 通常の手術体制に 東京

がん研有明病院 自宅待機スタッフ復帰 通常の手術体制に 東京
看護師が新型コロナウイルスに感染し、今月20日から大幅に手術を減らしていた東京のがん研有明病院は、自宅待機のスタッフが復帰したため、29日から手術の体制をもとに戻します。手術ができなくなった都内の病院などで、患者に緊急の手術が必要になった場合の受け入れも含め、大型連休中も手術を行うということです。
がん患者の受診が国内で最も多い東京の「がん研有明病院」は、今月20日手術に関わる部門の看護師が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、接触した可能性のあるスタッフ110人余りを自宅待機としたため、1日最大40件行っていた手術を80%減らしていました。

病院によりますと、その後、自宅待機のスタッフや入院患者に感染が疑われるような症状が出た人は確認されず、感染した看護師が最後に勤務した日から2週間が過ぎたことから、29日、待機していた看護師や医師など全員を職場に復帰させ、手術の体制をもとに戻すということです。

病院では、祝日の29日も含め、大型連休中も手術室を稼働させて延期していた手術を行うとともに、医療スタッフや患者が感染して手術ができなくなった都内の大学病院などで患者に緊急の手術が必要になった場合の受け入れにも対応することにしています。

佐野武病院長は「手術の体制を元に戻すことができ、ほっとしている。大勢のがん患者の方が手術を待っている状況なので、できうるかぎりの対応をしていきたい」と話しています。