千葉県 死者の半数以上が高齢者介護施設の入所者 新型コロナ

千葉県 死者の半数以上が高齢者介護施設の入所者 新型コロナ
千葉県は、これまで県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人のうち17人が、集団感染が発生している2つの高齢者介護施設の入所者だったことを明らかにしました。
千葉県内では今月に入って、介護老人保健施設の松戸市「あきやまの郷」と、市川市「市川ゆうゆう」などで新型コロナウイルスの集団感染が確認されています。

千葉県はこれまで施設内で死亡した人の正確な数などについて説明してきませんでしたが、28日に会見を行い、これまで県内で亡くなった31人のうち半数以上の17人がこの2つの施設の入所者だったことを明らかにしました。

それによりますと、「あきやまの郷」では、感染が確認された入所者29人のうち、これまでに13人が亡くなったということです。

このうち、施設内で亡くなった人は11人、医療機関に搬送されたあとに亡くなった人は2人で、いずれも70代以上だということです。

さらに、施設内で亡くなった11人のうち、8人は家族が延命措置を希望せず、2人は救急搬送しないという同意を得ている人だったということです。

現在は依然として12人が施設内にとどまって治療を受けていて、入院を調整している人もいるということです。

一方、「市川ゆうゆう」では感染が確認された入所者16人のうち、80代以上の男女4人が、いずれも施設内で亡くなったということです。

もともと循環器系などの基礎疾患のある人たちが多いということです。

千葉県は「これ以上、こうした施設での感染がこれ以上広がらないよう、対策の徹底を呼びかけたい」としています。