マスク着用“義務化”の動き 欧州で相次ぐ 公共交通利用時など

マスク着用“義務化”の動き 欧州で相次ぐ 公共交通利用時など
新型コロナウイルスの新たな感染者数が減少傾向を見せているヨーロッパでは、外出や経済活動の制限を緩和するかわりに、公共交通機関を利用する際などにマスクの着用を義務づける動きが広がっています。
このうち感染者が15万人を超えるドイツでは27日、ほとんどの州で公共交通機関の利用や買い物などの際にマスクの着用が義務づけられました。

フランクフルトの駅ではマスクが無料で配布され、利用客の女性は「感染拡大を防ぐ上でよい考えだと思う。きょうは自分のマスクを忘れたけれど、配布されていて助かった」と話していました。

このほか来月4日から外出制限を一部緩和する方針のイタリアも、公共交通機関などで人との距離を十分とれない場合にマスクの着用を求めるとしています。

この措置に伴い、コンテ首相はイタリア国内で販売されるマスクの価格を一律0.5ユーロ、日本円でおよそ60円に抑える方針を示しています。

またベルギーでも来月4日からの段階的な外出制限の緩和に伴って公共交通機関を利用する場合、12歳以上の人にはマスクの着用を義務づけるとしています。

ただ、いずれの国もマスク不足が指摘され、ドイツやベルギーではスカーフなどで鼻と口を覆うことも認められるほか、イタリアも鼻からあごまでを覆えれば自作のマスクでかまわないとしています。

マスクの義務化はオーストリアやチェコですでに始まっていて、これまでマスクを着ける習慣のなかったヨーロッパでも着用を義務づける動きが広がっています。