全国中学校体育大会も中止に 新型コロナ影響

全国中学校体育大会も中止に 新型コロナ影響
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて全国高校総体などスポーツの大会が相次いで中止となる中、ことし夏に愛知県などで予定されていた全国中学校体育大会も中止になることが決まりました。
夏の全国中学校体育大会はことし8月に愛知県と岐阜県、静岡県、それに三重県で、陸上や水泳、バスケットボールなど16の競技が行われる予定でした。

主催する中体連=日本中学校体育連盟は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて検討を進めてきた結果、大会で初めてとなる中止を決定し、28日に発表しました。

中体連の川越豊彦会長は「大会は中学生のアスリートにとってオリンピックに匹敵する夢の舞台で、3年生にとっては最高の思い出の1つになりうる集大成の大会だ」としたうえで、「感染拡大に伴い各地区において予選が開催できない状況も含め選手や監督・コーチ、大会役員など関係するすべての人の命と安全を守るために苦渋の決断をするに至った」とコメントしています。

感染拡大が続く中、スポーツ界では26日、全国高校総体の中止が決まったほか、「小学生の甲子園」とも呼ばれる軟式野球の全国大会など各競技の児童・生徒が目標としてきた大会が次々と中止になっていて、指導者からは「今後の希望や目標を見失いかねない状況だ」という懸念が相次いでいます。