JR東日本 3か月決算で530億円の最終赤字 外出自粛など影響

JR東日本 3か月決算で530億円の最終赤字 外出自粛など影響
JR東日本は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて利用客が大幅に減ったため、3月までの3か月間の決算で、最終的な損益が530億円の赤字になったと明らかにしました。1年間の決算でも9年ぶりの減収減益となりました。
JR東日本が発表した3月までの3か月間のグループ全体の決算によりますと、売り上げは前年の同じ時期に比べておよそ9%減って6799億円となり、最終的な損益は530億円の赤字となりました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大で外出や移動を控える動きが広がり、ことし2月以降、新幹線や在来線の利用者が大きく減少したほか、駅ビルや売店の売り上げが減ったことなどが主な要因です。

一方、3月までの1年間の決算では、去年10月の台風19号などの影響もあり、売り上げが前の年度と比べて1.8%減ったうえ、最終的な利益は32.8%減少しました。減収減益の決算は、東日本大震災の影響を受けた2011年3月期以来9年ぶりです。

来年3月期の業績予想については、感染拡大の影響で今後の収入の動向が極めて不透明なため未定だとしています。

記者会見した赤石良治常務は「非常に厳しい状況だ。しっかりした輸送を確保する使命があるが、今後の状況を考えると新幹線や特急列車の一部については減便もありうると考えており、ありとあらゆる対応を検討していきたい」と述べました。