成田空港からの出国者 前年同期の2%に落ち込む 新型コロナ

成田空港からの出国者 前年同期の2%に落ち込む 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で、4月1日から25日までに成田空港を利用して海外へ出国した人の数は大幅に減少し、去年の同じ時期のわずか2%にまで落ち込んだことが空港会社のまとめで分かりました。
成田空港会社によりますと、4月1日から25日までの間に成田空港を利用して海外へ出国した人は、およそ2万人でした。

これは、去年の同じ時期に出国したおよそ115万6000人のわずか1.7%に当たり、大幅な減少となりました。

成田空港では、去年の大型連休は10連休だったこともあり、1日当たりの出国者と入国者の人数が、いずれも開港以来初めて6万人を上回りました。

ことしの大型連休については、空港会社は算出が困難だなどとして予想の発表をとりやめました。

利用者が激減する中、成田空港では、滑走路やターミナルビルの一部を閉鎖して、照明や警備、清掃などにかかる費用を月に10億円近く削減できているということですが、空港に入居している店舗などの経営は厳しさを増しています。

こうした状況を踏まえて、空港会社は役員報酬の10%から20%を3か月間自主的に返上するほか、管理職の基本給の5%を3か月間削減することを決めました。

会見で田村明比古社長は、「関連する企業が廃業したり、大きく従業員を削減したりする事態にならないよう引き続き支援を検討したい」と述べました。