3月の映画興行収入前年の3割に 4月さらに減少も 新型コロナ

3月の映画興行収入前年の3割に 4月さらに減少も 新型コロナ
3月に国内で上映された映画の興行収入は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、去年の同じ月の3割にとどまっていることが分かりました。4月はさらに落ち込むと見られ、好調が続いてきた映画の興行収入は大幅な減少が避けられない見通しです。
国内の映画の興行収入をまとめている日本映画製作者連盟によりますと、東宝や松竹などの大手映画配給会社、12社の3月の映画の興行収入は、総額でおよそ56億円となりました。

およそ188億円だった去年3月の興行収入と比べると3割にとどまり、3月としては、記録のある平成12年以降、最も低くなりました。

日本映画製作者連盟によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、映画を見に行く人が減ったことや、新作の公開延期が相次いだことが主な要因で、担当者は「今月は、緊急事態宣言が出る前からお客さんが減っているうえ映画館も休館しているので、興行収入はさらに落ち込むだろう」と指摘しています。

国内の映画の興行収入は、近年、アニメーション映画のヒットなどから好調が続き、去年は2611億円と過去最高を更新していますが、ことしは大幅な減少が避けられない見通しです。