10万円給付 DV被害者からの相談相次ぐ 新型コロナ

10万円給付 DV被害者からの相談相次ぐ 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一律に給付される10万円は家族分がまとめて世帯主に給付されることから、各地の自治体には世帯主の暴力から逃れるため別の場所で暮らす人たちからの相談が寄せられています。申請すれば、世帯主とは別に受け取ることができるため、それぞれの自治体は「安心して相談してほしい」と呼びかけています。
このうち岡山県内では、合わせて4つの機関が、世帯主の暴力から逃れている人からの相談に主に電話で応じています。

県によりますと、「住民票とは違う場所に避難しているが受給できるのか」とか、「世帯主に居場所を知られずに受け取る方法はあるのか」といった相談が、27日までにおよそ50件寄せられたということです。

暴力から逃れるために住民票とは違う住所で暮らしている人は、いま住んでいる自治体に申請すれば、世帯主とは別に給付金を受け取ることができます。

申請には、配偶者暴力相談支援センターが発行する証明書など世帯主の暴力から逃れていることが確認できる書類と、所定の申出書が必要で、県などは30日までに申請するよう呼びかけていますが、期間をすぎても受け付けるということです。

相談窓口の一つ、「岡山県男女共同参画推進センター」の大平秀子所長は「自分の居場所を知られることなく給付を受けられるので、安心して相談してほしい」と話していました。