米食肉大手 加工施設の閉鎖相次ぎ流通滞るおそれ 新型コロナ

米食肉大手 加工施設の閉鎖相次ぎ流通滞るおそれ 新型コロナ
新型コロナウイルスの集団感染などで、アメリカでは食肉の加工施設が相次いで閉鎖に追い込まれ、最大手の企業が、一時的ではあるものの、食肉の流通が滞るおそれがあると警告する事態になっています。
アメリカの食肉最大手「タイソン・フーズ」は、26日付けの「ワシントン・ポスト」などに一面広告を掲載し、「食肉の安定供給と従業員の健康確保の両立という難しい課題に直面している」と現状を説明しました。
そのうえで、「食肉の流通システムは壊れつつあり、短い期間かもしれないが豚肉、牛肉、それに鶏肉がいずれも不足する事態が起きるかもしれない」と消費者に警告しました。

アメリカでは、食肉加工施設が、従業員の集団感染などで相次いで閉鎖に追い込まれており、加工の作業が追いつかなくなっています。

今回の一面広告で、企業側は合わせて「加工の遅れによって、農家が家畜を処理できないためこの問題は、深刻な食肉廃棄にもつながっている」と指摘しています。