英 ジョンソン首相が公務に復帰 新型コロナウイルス

英 ジョンソン首相が公務に復帰 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスに感染して入院し、その後療養を続けていたイギリスのジョンソン首相が、27日、公務に復帰しました。国内の死者が2万人を超える中、厳しい外出制限などの措置をどのように緩和していくのか、難しい判断を迫られることになります。
イギリスのジョンソン首相は先月下旬、新型コロナウイルスに感染していることが分かり、一時、集中治療室で手当てを受けるなど容体が悪化しましたが、その後回復し今月12日に退院したあとは療養を続けてきました。

ジョンソン首相は27日、公務に復帰し、午前9時すぎ首相官邸前で声明を発表しました。

この中で「思った以上の長い期間、職を離れてしまい申し訳なかった」と述べたうえで、外出制限など厳しい措置が1か月以上続いている状況について、国民が感じる焦りは理解していると強調しました。

そして「今こそ最大級の危険が高まっている時期だ。これまでの努力をむだにし、新たな感染拡大を招くようなことは断じてできない。具体的な日程はまだ言えないが、今後の計画はいずれ明らかにしていく」と述べ、規制の緩和を性急に進めることに慎重な姿勢を示しました。

イギリス国内では、新型コロナウイルスの感染のピークは過ぎたとみられていますが、亡くなった人が2万人を超える中、厳しい外出制限などの規制をどのように緩和していくのか、ジョンソン首相は復帰直後から難しい判断を迫られることになります。