「ガンダム」プラモデル製造会社 フェイスシールドを生産

「ガンダム」プラモデル製造会社 フェイスシールドを生産
新型コロナウイルスの感染拡大で医療用具が不足する中、人気アニメ「ガンダム」のプラモデルを製造している栃木県の会社が、医師や看護師が飛まつを防ぐために顔を覆うフェースシールドの生産を始めました。
フェースシールドの生産を始めたのは、栃木県壬生町に本社を置き、人気アニメ「ガンダム」のプラモデルなどを製造している「シーズ」です。

フェイスシールドは、飛まつが顔に飛ぶのを防ぐために医療現場で使われますが、新型コロナウイルスの感染が広がる中、全国的に不足しています。

会社では、横浜市の医師からの依頼をきっかけに、プラモデルを製造する技術を生かして今月下旬から生産を始めました。

27日は、入江耕社長が壬生町役場を訪れ、小菅一弥町長に20セットを寄付しました。

会社では、月産6万セットの量産体制を整え、一部は最初に生産を依頼した横浜市の医師が所属する医療機関や東京都医師会などに寄付するということです。

入江社長は「現場で大変な思いをしている医療関係者を少しでもサポートしていきたい」と話していました。

ペットボトルなどのメーカーも

石川県羽咋市に本社を置き、ペットボトルなどを製造している「三伸樹脂工業」は、医療関係者からの依頼を受け、ポリエチレン樹脂を使って飛まつを防ぐための「フェイスシールド」を作りました。

完成した「フェイスシールド」は樹脂製の透明の板を曲げて作られていて、顔全体を覆って、後ろのベルトで止めるようになっています。

会社によりますと、先週から福井県内の工場で量産を始め、完成した700個を金沢市内の医療機関に寄付したということです。

丸田一幹社長は「フェイスシールドが必要なところに行き渡り、薬局やスーパーなどで販売されるようになれば安全安心に役立つと思います」と話していました。