外食チェーン 3月の売り上げ 過去最大の減少幅 新型コロナ

外食チェーン 3月の売り上げ 過去最大の減少幅 新型コロナ
全国の主な外食チェーンの先月の売り上げは、新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える動きが広がったことから、去年の同じ月をおよそ17%下回り、減少幅は過去最大となりました。
国内の外食企業およそ200社が加盟する「日本フードサービス協会」によりますと、全国の外食チェーンの先月の売り上げは去年の同じ月を17.3%下回りました。

これは東日本大震災が起きた9年前の3月に記録した10.3%のマイナスを上回り、現在の調査方法になった平成6年以降で最大の減少幅です。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府や東京都などが外出の自粛を呼びかけたことで来店客が大きく減ったことや、営業時間の短縮や臨時休業に踏み切る店舗が増えたことが主な要因です。

業態別では、夜の営業が中心の「パブや居酒屋」が43.3%の減少と大きく落ち込んだのに対し、テイクアウトや宅配が売り上げを下支えした「ファストフード」は6.9%の減少にとどまりました。

今後の見通しについて、日本フードサービス協会は「緊急事態宣言が出されたことで休業や営業時間の短縮が全国的に広がっており、4月はさらに大幅な売り上げの減少が予想される」と話しています。