富山 高齢者施設の入所者2人死亡 県内7人に 新型コロナ

富山 高齢者施設の入所者2人死亡 県内7人に 新型コロナ
富山県と富山市は、新型コロナウイルスに感染した2人が死亡したと発表しました。いずれもクラスターが起きている富山市の富山リハビリテーションホームの入所者だということで、富山県内で亡くなった人はこれで7人となりました。また、朝日町の80代の女性の感染も新たに確認され、富山県内の感染者は179人となりました。
富山県と富山市は27日午後会見を開き、クラスターが起きている富山市の老人保健施設「富山リハビリテーションホーム」の入所者で、新型コロナウイルスに感染した70代と80代の男性2人の死亡を26日確認したと発表しました。
▽70代の男性は26日、感染症の指定医療機関に搬送されたあとで、
▽80代の男性は施設内で、死亡が確認されたということです。

富山県内で感染者が死亡したのはこれで7人で、このうち5人が「富山リハビリテーションホーム」の入所者です。

富山県や富山市によりますと、この施設では多くの介護スタッフが自宅待機になるなど深刻な人手不足に陥っているということで、「県介護老人保健施設協議会」に対して15人ほどの介護スタッフの応援を要請するとともに、入所者を順次、医療機関に入院させています。

一方、富山市は、この施設の責任者から施設の状況などについて27日までに報告がないことを明らかにしました。
そのうえで富山市福祉保健部の高畠利明次長は「いまだに施設側から何の説明がないことを非常に残念に思う。こちらからは連絡をしているが、つながらない状況で、説明責任をきちんと果たしてほしい」と述べました。

また、朝日町に住む80代の女性の感染も新たに確認され、富山県内の感染者はこれで179人となりました。