東京 新たに39人感染確認 6人死亡 新型コロナウイルス

東京 新たに39人感染確認 6人死亡 新型コロナウイルス
東京都は27日、都内で新たに39人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。1日の感染者数が100人を下回ったのは2日連続です。一方、新たに感染者6人が死亡したことを明らかにしました。
東京都は27日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女あわせて39人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

このうちおよそ38%にあたる15人が今のところ感染経路が分かっていないということです。

1日の感染者数が100人を下回ったのは26日に続き2日連続です。
また40人を下回ったのは先月30日以来です。

これで都内で感染が確認された人は3947人になりました。
このうち1173人はすでに退院しているということです。

一方、都は、新たに感染者6人が死亡したことを明らかにしました。

▽このうち3人は70代から90代の女性で、
▽残りの3人は遺族の同意が得られていないなどとして公表していません。

都内で死亡した感染者は106人となりました。

都は大型連休が終わる来月6日までを「ステイホーム週間」として、徹底して外出を自粛し、自宅にとどまるよう呼びかけています。

小池知事「決して緩むことはできない」

小池知事は動画投稿サイトの「YouTube」で配信した動画の中で、「ここに来てがくっと減った数字だと思われがちだが、月曜日は検体の持ち込みがいちばん少ないためだ。皆さんのご協力あっての人数になっているが、決して緩むことはできません」と述べました。

同じ動画のなかで、厚生労働省のクラスター対策班のメンバーで北海道大学大学院の西浦博教授は、「感染者数自体は明確に減少し始めていると思っている。接触を削減すると、ちゃんと減らせるということを皆さんに実感してもらいたいが、減少する速度自体は理論上で考えていたよりも少し遅いというのは明確なことだ。大型連休中も含めてより一層ご協力いただきたい。今の行動が2週間後の感染者の劇的な変化につながると考えて行動に注意していただければと思う」と述べました。

小池知事「今後の2週間 引き続き協力を」

小池知事は都庁で報道各社の取材に応じ、東京都が発表した1日の感染者数が39人だったことについて「月曜日はいちばん数字が低いというのはいつものとおりだが、40人を切ったのが久々であることに違いはない。ただステイホーム週間は始まったばかりで、これからの2週間を決めるのは皆さんの行動になるので、ぜひ引き続きご協力いただきたい」と述べ、大型連休が終わる来月6日までの徹底した外出自粛への協力を改めて呼びかけました。

都医師会 副会長「予断許さない状態に変わりない」

東京都医師会の猪口正孝副会長は「外出自粛の効果が表れだしたのかもしれないが、本当に終息に向かうかどうかは分からない。大型連休中の人々の行動で大きく左右されるため、予断を許さない状態であることに変わりはない」と話しています。