大相撲 横綱 白鵬「気持ちを抑えながら」焦らず調整

大相撲 横綱 白鵬「気持ちを抑えながら」焦らず調整
大相撲夏場所の番付が発表され、先場所優勝した横綱 白鵬は「気持ちを抑えながらやっていく」と焦らず調整していく考えを示しました。
大相撲夏場所は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当初から2週間延期され、来月24日に東京 両国の国技館で初日を迎える予定です。

日本相撲協会は25日、新たに親方や関取など合わせて6人が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにしたうえで、夏場所の開催については専門家の意見を踏まえつつ慎重に検討したいとしています。

こうした中、27日は、番付発表に合わせて行われる記者会見が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で取りやめとなり、先場所13勝2敗で44回目の優勝を果たした横綱白鵬が報道の電話での代表取材に応じました。

白鵬はまず新たに6人の感染が明らかになったことについて「世界が大変なことになっている。今は悪化させないように夏場所まで、まだ時間があるので早くよくなってほしいと思います」と気遣っていました。

感染を防ぐために気をつけていることについては「稽古の時に扇風機をまわしドアや窓を全部開けて基本動作をやっている」としたうえで、ビタミンを多く取ったり、消毒用のスプレーを常に持ち歩いたりしていると話しました。

そして、開催が不透明な夏場所に向けては「全体的に東京がどうなるのかに左右されると思う。本当はあした、あさってにも実践的な稽古をしたいが、初日が2週間延期されたのであまりやりすぎないようにしたい。まだ時間はあるので、本当に自分を抑えながらやっていく」と焦らず調整していく考えを示しました。

また、現役で迎えることを目標としていた東京オリンピックが1年延期されたことについて「モチベーションもまた、1年延びたということがある。前回の東京オリンピックは父が出ていたので、本当はことしだったら、その目標が早めに達成できたと思うが、それができないのは残念だ。でも中止ではなく延期ということなので、頑張っていくことしかない」と心境を話しました。

最後にファンや子どもたちに向けて「今はコツコツやっていくことが未来の結果につながっていくと思う。私も4人の親として、子どもたちが本当にストレスがあると思う。オンラインで勉強しているが、親も少しは手伝ってあげてほしい。僕も一緒に見てあげたりしている」と父親としての思いも口にしていました。