高知 “よさこい祭り” 初の中止に 新型コロナウイルス

高知 “よさこい祭り” 初の中止に 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、ことし8月に予定されていた高知県の「よさこい祭り」の中止が決まりました。「よさこい祭り」は四国を代表する祭りの1つで中止となるのは初めてです。
毎年8月に開催される「よさこい祭り」は、およそ1万8000人の踊り子が参加する四国を代表する祭りの1つで夏の風物詩となっています。

しかし新型コロナウイルスの感染が広がる中、祭りの振興会は「感染拡大を考慮し中止する」とする議案を役員に書面で送り、採決を取りました。

その結果58人の役員全員が議案に賛成し、祭りの中止が決まりました。

よさこい祭りは昭和29年に始まり、これまでに66回行われていますが、台風や大雨で前夜祭を取りやめたことはありましたが、祭り自体が中止となるのは初めてです。

民間のシンクタンクによりますと「よさこい祭り」の経済波及効果は、3年前の試算で96億円に上っていて、県内の経済に多大な影響を及ぼすおそれがあります。

よさこい祭振興会は、「参加するチームや観光客などすべての方々の健康と安全を最優先に考えた措置なのでご理解いただきたい」とコメントしています。