給食用の野菜で飲食店が子どもたちに弁当配布 東京 新型コロナ

給食用の野菜で飲食店が子どもたちに弁当配布 東京 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で学校の休校が続く中、東京では農家が給食用に栽培した野菜を提供し、飲食店が弁当を作って、地域の子どもたちに無料で配りました。
東京 江戸川区では26日、8つの飲食店で230個余りの弁当が子どもたちに無料で配られ、このうち坂本義太郎さんの居酒屋では小松菜を使っただし巻き卵や煮物などが入った弁当を用意し、事前に予約した家族連れが受け取りに訪れていました。

この取り組みを呼びかけたのは農家の小原英行(42)さんです。
小原さんは小松菜を給食用に栽培しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で学校が休校となったため出荷できなくなりました。

このため、即売会を開いたところ地域の人たちが多く訪れ、小松菜を買ってくれたことから小原さんは恩返しがしたいと飲食店に協力してもらい休校中の子どもたちに無料で弁当を配ることにしました。

受け取った中学2年の女子生徒は「給食では小松菜の料理がいっぱい出ていたから、その小松菜を家で食べるのが楽しみです」と話していました。

小原さんは「給食用に育てた野菜が子どもたちの口に入っておいしいと食べてもらうのはとてもうれしいです。感染の拡大が続く中、地域の人たちが助け合っていければよいなと思っています」と話しています。

小原さんたちは今後、賛同する人たちを増やし、資金を集めてより多くの子どもたちに無料で弁当を配ることにしています。