米ジョンズ・ホプキンス大 コロナ特設サイト 信頼性高いと注目

米ジョンズ・ホプキンス大 コロナ特設サイト 信頼性高いと注目
インターネット上では、新型コロナウイルスの世界の感染状況をまとめたウェブサイトが相次いで登場していますが、その中でもアメリカのジョンズ・ホプキンス大学の特設サイトは、日本だけでなく、海外のメディアも公開されたデータを速報で伝えるなど、信頼性の高いサイトとして注目されています。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学は、これまでに医学・生理学賞を含む29人のノーベル賞受賞者を輩出するなど、公衆衛生をはじめとする医療分野で、世界屈指の教育・研究機関として知られています。

大学の研究機関の1つ、システム科学工学センターのローレン・ガードナー准教授と大学院生らのチームは、ことし1月22日、新型コロナウイルスに関する特設サイトを立ち上げました。

WHO=世界保健機関や各国の保健当局の発表などをもとに、世界の国と地域ごとの感染者や死者、それに回復した人の数を一覧で示しているほか、感染の規模を地図上に円の大きさで示しています。

また、国名や地域名をクリックすると、1日ごとの感染者の棒グラフを表示させることもできます。

ことし2月、イギリスの医学雑誌「ランセット」に掲載された記事によりますと、世界で最初に新型コロナウイルスの感染が確認された中国については、湖北省の保健当局などが発表した情報を、地元の医療情報サイトを経由して15分ごとに自動で取り込み、表示するデータを更新したということです。

このほか、チームのメンバーは、ツイッターや各国のニュースなどでも新たな情報を確認し、それぞれの公式な発表内容と照らし合わせたうえで、手動でも更新を行っているということです。

データは少なくとも数時間おきに更新され、日本の複数のメディアのほか、イギリスの公共放送BBCやアメリカのCNNなど海外のメディアも、この特設サイトのデータをもとに世界の感染状況を伝えています。

最新の情報をまとめて公開している理由について、ガードナー准教授は「わかりやすいデータによって、一般の人が感染拡大の状況を理解することが重要だ」と話しています。