集団感染の障害者施設 関係者が現状語る 新型コロナ

集団感染の障害者施設 関係者が現状語る 新型コロナ
千葉県の障害者福祉施設で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受けて、系列施設の施設長が障害のある人の家族などにオンラインで施設の現状を語りました。
千葉県東庄町の障害者福祉施設、「北総育成園」では先月、新型コロナウイルスの集団感染が発生し、これまでに利用者や職員など121人の感染が確認されています。

25日は船橋市にある系列施設の泉一成施設長が事前の呼びかけで集まった全国の障害のある人の家族や福祉施設を運営する人などに対してオンラインで「北総育成園」の現状を語りました。

この中で、泉さんは「北総育成園」に応援に行く職員を見送る時に苦しい思いをしたことや今後、施設の利用者が作ったパンやジャムが売れるかどうか心配だなどと胸の内を語りました。

また、応援に行っている職員の話として施設内で職員が防護服を着て汗だくになって働いているため、今後は熱中症の不安があることやいつもと違うスタッフが入ることで利用者の中には動揺する人もいることなどを説明しました。

泉さんは「障害者施設の職員ならではの難しさがあることを多くの人にわかってもらえたと思う」と話していました。