感染疑いの患者受け入れへ病床確保始まる 東京 新型コロナ

感染疑いの患者受け入れへ病床確保始まる 東京 新型コロナ
新型コロナウイルスに感染した疑いがある患者の搬送が受け入れられないケースが相次いでいる問題で、都内にある90か所の病院で感染の疑いがある患者のための病床を、少なくとも1床ずつ確保する対策が始まったことがわかりました。都の医師会の幹部は「この取り組みで搬送の受け入れが困難な状況を改善したい」としています。
東京都によりますと、感染の疑いがある患者の受け入れ先を探す際、5か所以上の病院から受け入れが困難な状況だとして断られるなどしたケースが、今月1日から18日までにおよそ1390件に上り、平常時の4倍となっています。

こうした中、都からの要請を受けて都内にある90か所の病院で、感染の疑いがある患者のための病床を少なくとも1床ずつ確保する対策が始まったことがわかりました。

都によりますとすでにこうした病床が活用され、今週に入って搬送を受け入れられないケースが減少傾向になってきているということです。

東京都医師会の猪口正孝副会長は「病床の確保は大変だがこの取り組みを進めることで、搬送の受け入れが困難な状況を改善していきたい」としています。