重症患者向けの人工呼吸器を日本光電が国内生産へ 新型コロナ

重症患者向けの人工呼吸器を日本光電が国内生産へ 新型コロナ
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人工呼吸器を手がける日本光電は、重症患者向けの機器の国内での生産に乗り出すことになりました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、厚生労働省が審査の手続きにかかる時間を大幅に短縮した初めてのケースとなります。
発表によりますと、日本光電は24日、アメリカで生産している重症患者向けの人工呼吸器を国内で製造・販売する承認を厚生労働省から得ました。

これを受けて会社は、部品の調達などで自動車メーカーや電機メーカーからも支援を受け、近く、群馬県富岡市の工場で年間、数百台程度の生産を始める計画です。

ことし7月の販売開始を目指しているということです。

人工呼吸器は海外からの輸入が9割以上を占めていて、新型コロナウイルスの感染拡大で不足が懸念されています。

このため、厚生労働省は国内での増産に向けて必要な審査手続きを迅速化する方針を決め、今回はこの方針を初めて適用して、通常4か月ほどかかる審査を4日に短縮したということです。