三菱自動車 3月期決算 260億円の赤字見通し コロナ感染拡大で

三菱自動車 3月期決算 260億円の赤字見通し コロナ感染拡大で
三菱自動車工業は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的に車の販売が大幅に減少したことから、ことし3月期の決算の見通しを下方修正し、最終的な損益がこれまでの黒字予想から、260億円の赤字になる見込みだと発表しました。
三菱自動車はことし3月期の決算の見通しを下方修正し、売り上げはこれまでの見通しより1800億円少ない2兆2700億円になるとしたほか、最終的な損益はこれまでの50億円の黒字予想から一転して260億円の赤字になる見通しだと発表しました。

最終赤字になるのは3年ぶりだということです。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で主力のアジア市場など、世界的に販売が急激に落ち込んだためです。

業績の悪化を受けて会社は、今年度の代表執行役や執行役などの報酬について、業績に連動する報酬を支給せず、基本報酬も20%から30%減額することを決めました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、タイやインドネシアの工場では今月に入って操業を停止しているほか、国内の工場では今月に続いて来月も生産を一時停止することを決めていて影響が長期化しています。

三菱自動車の加藤隆雄CEO=最高経営責任者は「事業環境は著しく不透明になっている。コスト構造改革に取り組み、業績の回復を目指したい」としています。