マスクや不織布 生産増強へ 王子 新型コロナウイルス

マスクや不織布 生産増強へ 王子 新型コロナウイルス
製紙大手の王子ホールディングスは、子会社の生産設備を増強するなどして新型コロナウイルスの感染拡大で不足が続いているマスクや、医療用ガウン向けの不織布を供給していくことを決めました。
発表によりますと、王子ホールディングスは、香川県にある子会社の工場のクリーンルームに新たに生産設備を導入し、ことし6月下旬から不織布を使ったマスクを生産します。1か月当たりおよそ200万枚の生産を見込んでいるとしています。

また、別の子会社が紙おむつ向けに愛知県で生産している不織布の一部を今後、医療用ガウン向けに供給していくということです。

来月中旬から、1か月当たり医療用ガウンおよそ80万着分の不織布を生産する方針です。

マスクや医療用ガウン向けの不織布は国と調整して供給先を決めるということで、王子ホールディングスは、「新型コロナウイルスの早期収束に向けて少しでも貢献できることを今後も検討していきたい」としています。

三菱電機 医療用マスク10万枚寄付へ来月から生産

一方、三菱電機は、備蓄している「N95」と呼ばれる医療用のマスクおよそ10万枚を国内の医療機関に寄付することを決めました。

また、兵庫県尼崎市と名古屋市にある生産拠点で、飛まつから身を守るために顔を覆うフェイスガードを来月中旬から生産します。

当面、フェイスガードは自社で使用し、外部からの調達を減らすことで医療機関への安定供給につなげたいとしています。