フィリピンパブでクラスター 従業員4人感染確認 佐賀

フィリピンパブでクラスター 従業員4人感染確認 佐賀
佐賀県は24日、佐賀市のフィリピンパブ従業員でいずれも20代のフィリピン人女性合わせて4人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。この店では40代の男性経営者の感染も確認されていて、県は集団感染、いわゆるクラスターが起きたとして厚生労働省のクラスター対策班の派遣を要請しました。
新たに感染が確認されたのは、佐賀市のフィリピンパブ「ダンシング クイーン」の従業員で、いずれも佐賀市に住む20代のフィリピン人女性4人です。

このフィリピンパブは23日に感染が確認された佐賀市の40代男性が経営していて、県がパブ従業員9人のウイルス検査を行った結果、24日夕方までに4人の感染が確認されました。

県によりますと、店の男性経営者は10人の感染が明らかになった福岡県久留米市のナイトクラブを今月14日前後に仕事で訪れていて、県はここで感染した可能性もあるとみています。

フィリピン人の女性はいずれも佐賀市内で共同で暮らしているということですが、店のほかの従業員はすべて陰性が確認されました。フィリピンパブは今月19日から休業しているということです。

県は、先月末以降にこの店を利用した人で不調を感じた人は、最寄りの保健所に早めに相談するよう呼びかけています。

山口知事は緊急記者会見で、23日までに9人の感染が判明した武雄市のナイトクラブと同じ集団感染(クラスター)が起きたとの認識を示したうえで「市中感染のリスクも否定できない極めて厳しい状況で、強い危機感を持っている。県民の皆さんも夜の繁華街の店の利用は厳に慎んでいただきたい」と述べました。

佐賀県で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、これで32人となりました。