ホテル療養のコロナ患者 アプリで状態確認を検討 東京都医師会

ホテル療養のコロナ患者 アプリで状態確認を検討 東京都医師会
東京都医師会の猪口正孝副会長がNHKのインタビューに応じ、新型コロナウイルスの軽症患者などの療養場所が宿泊施設を基本とする方針に変更されたことを踏まえ、アプリを使って患者の健康状態を確認する仕組みの導入を検討していることを明らかにしました。
このなかで猪口副会長は、厚生労働省が新型コロナウイルスの軽症患者などの療養場所を、自宅は避けて宿泊施設を基本とする方針に変更したことについて「感染して1週間くらいは病状が不安定なので医療関係者が手厚く診られる体制の中にいることが重要だが、自宅療養は医療からの監視が非常に甘くなりがちだ」と指摘しました。

そのうえで「ホテルでは医療チームが1日に2、3回は患者を診ることができ、自宅より手厚い。家族などにうつすリスクも考えると、自宅ではなくホテルでの療養を選んでもらいたい」と述べ、対応を評価しました。

さらに猪口副会長は、ホテルで療養する患者について「遠隔でオンラインで健康状態を確認するほうがいいと考えている」と述べ、アプリを使って患者の健康状態を確認する仕組みの導入を検討していることを明らかにしました。

一方、診察にあたる医師については「本業も抱えながらなので疲労にもつながってくるし、この形で続けられるのか心配している。自分や仲間が感染し、現場で働ける人間が減っていくことがいちばん心配される」と述べました。