商店街の歩行者天国 中止できない訳 新型コロナ

商店街の歩行者天国 中止できない訳 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が強く呼びかけられる中、人通りを減らすための対策として歩行者天国を中止するところもありますが、東京 新宿区は実際に人が集まっている商店街で中止してしまうとより人の密集を招きかねないとして、中止を断念していたことがわかりました。
新宿区によりますと、飲食店や食料品店など数多くの店舗が建ち並ぶ、区内の神楽坂商店街は、東京など7都府県に緊急事態宣言が出された以降も、週末になると人通りが多い状態が続いているということです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、新宿区は警察や商店街と協議して日曜日や祝日に行われている歩行者天国の中止も検討しましたが、実際に人が集まっている状況で中止してしまうと、逆に歩道などでより人が密集するおそれもあると判断し、中止を断念したということです。

新宿区は、26日から大型連休中にかけての日曜日と祝日に職員を巡回させて、不要不急の外出自粛や密閉・密集・密接の3つの密を避けるよう呼びかけることになりました。

新宿区危機管理担当部の守重正俊副参事は、「歩行者天国をやめれば人通りが多いという問題を解決できる状況になく、じくじたる思いだが、まずは1人でも多くの人に不要不急の外出を控えていただくために、感染拡大防止に向けた情報発信を強化したい」と話しています。