グレタさん「温暖化と新型コロナ 2つの危機に取り組む必要」

グレタさん「温暖化と新型コロナ 2つの危機に取り組む必要」
地球環境について考える「アース・デー」、「地球の日」の催しがインターネット上で開かれ、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが、新型コロナウイルスの感染が広がる中でも地球温暖化の危機は去っていないとして、対策を続ける重要性を訴えました。
17歳のグレタさんは、1970年に始まった「アース・デー」の50周年にあたる22日、ドイツのポツダム気候影響研究所のヨハン・ロックストローム教授とインターネット上で対談しました。

この中で、グレタさんは「気候変動と環境の危機は依然として続いている。私たちは新型コロナウイルスの世界的な大流行と合わせ、2つの危機に同時に取り組む必要がある」と述べ、温暖化対策を続ける重要性を訴えました。

そして、「このような危機にあっては、常に科学と専門家の声に耳を傾けることが重要だ」と強調したうえで、毎週金曜日に続けてきた温暖化対策を訴える活動については、「戦略を変えなければいけない。ウイルスの感染拡大を受け、集会やデモ行進は早い段階で中止または延期しようと決めた。世の中に訴え続ける新たな方法として、いまはインターネット上で活動している」と説明しました。

グレタさんは先月下旬、SNSで体の不調を訴え、新型コロナウイルスに感染した可能性が高いという見方を示していましたが、この日はみずからの体調に言及することはなく、回復したことをうかがわせていました。