長崎港のクルーズ船乗組員 新たに43人感染確認 コロナウイルス

長崎港のクルーズ船乗組員 新たに43人感染確認 コロナウイルス
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長崎県は、長崎港に停泊している大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」の乗組員43人が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。クルーズ船で感染が確認されたのは合わせて91人となり、県や市などは残りおよそ290人の乗組員の検査を急いでいます。
長崎港にある三菱重工業長崎造船所の香焼工場に修繕を終えて停泊しているイタリア船籍の大型クルーズ船、「コスタ・アトランチカ」では623人の乗組員のうち、23日までに127人の検査を実施し、このうち48人の感染が確認されています。

長崎県によりますと23日、さらに乗組員208人から検体を採取し検査したところ、24日未明までに43人の感染が新たに確認されたということです。このうち、船の機能を維持するのに不可欠な船員が13人含まれ、6人が安全管理の担当、7人がエンジン関係の担当です。また、検査を実施したうち、164人は陰性で、残り1人は再検査をしています。

これでクルーズ船で感染が確認されたのは合わせて91人となり、このうち1人は重症で長崎市内の感染症指定医療機関に入院していますが、船側の報告ではほかに症状が重い人はいないということです。

長崎県や長崎市は厚生労働省から派遣された医師や自衛隊などと協力し、残りおよそ290人分の検体を24日中に採取する予定で、623人の乗組員全員の検査を急いでいます。

菅官房長官「検査は24日中に終了予定」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「引き続き長崎県と連携して残る乗員への検査を速やかに行うとともに、感染が確認された人については、重症を除き、感染拡大防止を徹底しつつ、船内で滞在していただく」と述べました。

また、菅官房長官は、乗員に対する検査の今後の見通しについて「200人ほど残っているが、きょう中に終える予定だ」と述べました。